米国住宅市場は悲惨な結果で、供給過剰から、今後数カ月間にわたり価格に押し下げ圧力が加わる
全米不動産業者協会(NAR)が発表した7月の中古住宅販売件数 (季節調整済み、年換算、以下同じ)は
383 万戸(前月比-27%)
と市場の事前予想である465万戸を大きく下回った。→ranking
これにより7月の中古住宅販売(季節調整前)は前年同月を26%下回った。
米国の7月の中古住宅販売は実質的に4月に終了した政府の住宅購入支援措置が需要を先食いし、さらに雇用市場の低迷が背景となり予想以上に急激に落ち込んだ。
この落ち込みでは、今後の伸びを期待するのは難しいことが示唆された。
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7月の中古住宅価格(中央値)は
18万2000ドル(前月比-0.2%)
となり、同価格の下落は5カ月ぶりのこと。
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7月の中古住宅在庫は
398万戸(前月比+2.5%)
であった。→ranking
これにより、販売に対する在庫比率は12.5カ月(前月 8.9カ月)と、少なくとも1999年以来の高水準となった。
また、7月の一戸建て在庫比率は11.9カ月と、1983年以来の最高だった。→ranking
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