リビアの反政府でもは7都市に拡大 死者が200人に達する可能性

　英国インデペンデント紙は、リビアでは反政府デモが続いており、デモ開始の１６日以降の死者が２００人に達する可能性があると報じた。

　アラブ首長国連邦（ＵＡＥ）の衛星テレビ局アルアラビアは同日、病院関係者の話として、「２００人の死亡を確認した」と報じた。 　

　リビア当局による極端な報道規制の中、正確な情報取得は困難と見られ数値の根拠はよく判らないのが実態で路上に放置されている者も相当数になるとも考えられ、かなりの混乱が生じていることは間違いだろう。

　混沌とした状況の中、約５０人のイスラム指導者が治安部隊に対しデモ隊への殺害を直ちにやめるよう訴えた。

　リビアでは、同国第２の都市ベンガジをはじめ北東部のベイダなど少なくとも
　　　　７都市で反政府デモ
が発生、それに対し治安当局は
　　　　外国人傭兵
を含む武装部隊を投入、実弾射撃で徹底した弾圧を加えている模様。

　政権側に人権に配慮する思想がないことも徹底した
　　　　鎮圧を正当化させている理由
と見られ、現状では体制転覆への可能性は低そうだ。