単独行動主義
サルマン・バシール外務次官(パキスタン)は5日、イスラマバードでの記者会見し、米軍の特殊部隊による国際テロ組織アルカイダの指導者ウサマ・ビンラディン容疑者の殺害は
単独行動主義
に基づくものだとし、同様の行動が再発すれば
恐ろしい大惨事
をもたらす可能性があると警告した。→ ranking
同外務次官はで、もちろん、米国は友人であり、テロとの戦いにおける重要なパートナーだとしながらも、どういった国であれ
単独行動主義を模倣できる
という仮定の下に行動すれば、基本的な見込み違いだということが分かるだろうと語った。→ ranking
なお、単独行動主義(ユニラテラリズム)とは、二国間の交渉と合意を重視する
二国間主義(バイラテラリズム)
や、全ての関係国が対等な立場から目標と枠組みを作り、そのルールに基づき行動する
多国間主義(マルチラテラリズム)
と対比される言葉で、特徴として国との協力より自国の力に依存する傾向が強く見られる。
また、自国の理念・国益を国際社会全体の目標と強弁する独善性があり、外交交渉・多国間の決定枠組みからの制約を嫌うため、単独行動する傾向が強いものである。→ ranking
もともと、米国には、米国の世界観を中心とした独善的な志向があり米国だけが世界であり、内向きの自己完結型の社会をつくりだすという孤立主義(パクスアメリカーナ)と、第二次世界大戦後に世界をアメリカ化しようとして拡張覇権的な価値観を押し付けるという動きを強めるなど両面がある。
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