米国連邦準備制度理事会(FRB)が30日公表した
連邦公開市場委員会の議事録
(FOMC、8月9日開催)
によると、少数のメンバーは景気浮揚と失業率低下に向け一段と積極的な措置を支持する考えを示した。
議事録によると、これらメンバーは最近の経済情勢について、2013年半ばまで政策金利を過去最低に据え置くという8月9日のFOMCで決定した方針に加え
より実質的な行動
を正当化しているとの認識を示した。
今回の議事録は、2日間に延長された来月のFOMCでメンバーらが政策の選択肢についてより十分な議論を行うことを示唆していた。
8月のFOMCでは、メンバーらは
国債の追加購入 など
景気押し上げに向けたさまざまな手段について議論した。
ただ、景気の軟化が続いた場合に取り得る次の措置については合意には至っていない。
8月の会合では、FRBスタッフは7-12月(下期)の国内総生産(GDP)成長率の予想を引き下げた。
スタッフが短期的な成長見通しを下方修正するのは4回連続で、これは09年4-6月(第2四半期)に景気回復が始まって以降で最長となる。
また、スタッフは、12年の成長予想を下方修正、潜在成長率に対する評価も引き下げた。
少なくとも13年半ばまで政策金利をゼロ付近で維持するという8月9日の決定に対しては、バーナンキ議長の在任中で最多となる数の反対者が出た。
FOMCでは国債購入のほかに、1兆6000億ドルの超過準備への金利を0.25%から引き下げることを協議した。
また、償還期間が短めの証券を売却し、長めの証券を購入することで住宅ローンや他の長期債務の金利引き下げに役立つ可能性があるとの考えも示された。
さらにはFRBのバランスシートを
2兆8600億ドル規模
という過去最大付近で長期にわたり、もしくは特定の期間、維持するとの方針表明についても議論が行われた。
メンバーらは
リセッションを予想していない
ものの、数名は景気回復が
なおも多少不安定
であり、マイナスのショックに対して脆弱だとの認識を示している。
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ひとこと
景気回復の次の手は複数考えれれるも、効果には一長一短であり合意が出来ないこと自体が問題かも。