欧州の監督当局がパニックに陥っている
フランスのソシエテ・ジェネラルなど欧州の銀行の株式が
信用危機以来の安値
まで売り込まれたことを受け市場安定化のため措置を講じた。
欧州連合(EU)加盟各国の規制当局を調整する
欧州証券監督機構(ESMA)
は11日、各国との協議後に空売りは
正当なトレーディング戦略
であり得るが、真実ではないうわさの流布とともに実行すれば、それは明らかに手段の悪用だと糾弾すると声明を出した。
監督当局は欧州銀行株が約2年半ぶり安値となり域内銀行の資金調達難の観測が浮上する中で混乱に歯止めを掛けようとしている。
欧州中央銀行(ECB)による市中銀行への翌日物融資は10日に3カ月ぶり高水準となった。
フランス金融市場庁(AMF)はソシエテ・ジェネラル、BNPパリバ、クレディ・アグリコル、ナティクシス、保険のアクサなど11銘柄を規制の対象とし、今後少なくとも15日間にわたって、ネットのショートポジションとそのようなポジションの積み増しを禁止すると発表した。
スペイン当局もサンタンデール銀行など16銘柄を対象に指定し15日間の同様の禁止を発表した。
イタリアは金融株に対する新規のショートポジションと既存の同ポジション積み増しを15日間禁止した。
ベルギー当局によれば、同国では既存のショートポジションは規制の対象とならないが、ポジションの拡大は禁止される。
なお、2008年以来で最悪の世界的な株価急落を受けて、ギリシャや韓国に加えて、トルコも空売りの規制に動き、株価操作に対して厳罰を科す方針を示している。
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・ ザ・バンク ― 初めて明かされる真実 ユーロ誕生と欧州中央銀行(ECB)の苦悩
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まとめ
08年以来で最悪の世界的な株価急落を受け信用崩壊の影響が強まる気配が見られるのだろうか、欧米のマーケットでは
域内銀行の資金調達難の観測
が浮上しており、空売りが膨らむ可能性が高いとの懸念から事前の規制が加えられた。
今日の気になるニュース
ローマ法王庁の機密文書館が2012年に開設400年を迎えるのを機に、これまで門外不出だった同館所蔵の歴史的文書が来年2~9月に、ローマのカピトリーニ美術館で公開される。
約100点の展示品の中には、イタリアの天文学者
ガリレオ・ガリレイ
の異端審問の際の裁判記録も含まれるという。
・ ガリレオの指―現代科学を動かす10大理論
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