米国の株価の並外れた上昇?
アラン・グリーンスパン前米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演(23日)
要 件 イノベーション・ネーション・フォーラム
場 所 ワシントン
欧州共通通貨ユーロの亀裂は米景気減速を引き起こす可能性があるとの見方を示した。
質疑応答での発言
ユーロは崩壊しつつある。
その崩壊の過程は欧州の金融システムに
非常に多くの困難
をもたらしていると述べた。
また、欧州は米国の輸出先市場の約20%に相当し、海外収益の約20%を占めているため、欧州経済の縮小は米国に企業の収益性を低下させ、株価に悪影響を与えるだろうと予想すると述べた。
リセッションを脱する最大の推進力となってきたのは米国の株価の並外れた上昇だと論じた。
同氏は1987年から2006年までFRB議長を務めた。
ひとこと
1997年のアジア通貨危機から翌年のロシアの経済悪化に至る過程でソブリン債券の取引で大損したLTCMを救済するために米国の金融機関に支援をさせ、その資金の補填の意味もあり金利を引き下げ、10年後のサブプライムローンの崩壊に至る過程でリスク債券を金融派生商品に巧妙に仕込んで世界にばら撒いた。
世界ではこの結果1600兆円以上の資産が霧散しているが、その元凶を作り出したのはいったい誰なのかをよく考える必要がある。
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