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2011年8月12日 (金)

ECB 上向きとしているインフレリスクの認識を変更するかどうか

 メルシュ総裁(ルクセンブルク中銀)の発言
   欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバー
 米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)とのインタビューで、ECBが現在
   上向きとしているインフレリスク
の認識を変更するかどうかは
   予断を許さない
と述べ、9月8日の定例政策委員会でスタッフが提供する予測を見極めたいとの考えを示した。
 インフレの広範な二次的影響が賃金に表れていないのは事実だが、それでも生産過程の初期段階にはある程度の圧力が見られると指摘、方向転換には引き続き反対の姿勢を示した。
 また、ECBの債券買い取り措置について
   欧州金融安定ファシリティー(EFSF)
にその権限が与えられた後は継続する必要がないとの考えを示した。
 
  
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まとめ
 経済活動が活発化し商品市場への波及から価格上昇が反映できるかどうかだが、原油価格が景気後退を見越してサウジ等OPECが減産に踏み込むようであれば底値が固まって1バレル=100ドル付近をサポートとする動きになるが、欧州単独での動きの予想は難しい。
 ただ、賃金水準が上昇する誤記になるようであれば利上げの必要が出てくるだろう。
 

   
  

今日の気になるニュース
 中国人民元は米国における量的緩和政策や上限引き上げの影響から米ドルが売られる動きを背景として、この3年余りで最も大幅な上昇を示している。

 これは、資源の必要な中国の資源獲得戦略を考えれば、商品市場への資金流入につながり回復の勢いが弱まりつつある世界経済への新たな刺激になるかもしれないという見方が強まり始めている。

 特に国内の経済的なアンバランスを修正する必要がある政府にとっては、元高によって、欧米製品に対する中国の輸入業者等の購買力が一段と高まり国内の需要喚起にシフトするきっかけになるかもしれない。

  

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