G7での主張は一方通行
安住淳財務相と日本銀行の白川方明総裁は9日午後(日本時間10日午前)、マルセイユ(フランス)で開かれた
7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)
の閉幕後に記者会見した。
安住財務相は、円相場の投機的な動きに対しては介入を含む
断固たる措置
を取ると各国に対し表明したことを明らかにした。
今回のG7では、欧州の財政危機問題や国際金融市場の安定化を中心に討議した。
財政健全化へ向けた努力や為替安定への緊密な協力を進めることなどで合意した。
安住財務相は会見で、円高について、日本の
景気の動向
に冷や水を浴びせかねないような状態と指摘した。
G7ではこの動向を注視して機動的に、また特に投機的な動きについては断固たる措置を取りたいと述べ、為替介入を含めた措置を実施する用意があると表明した。
一方、白川総裁は円高に関し
世界の投資家の安全資産選好
があると述べたうえで、背景には世界経済の不確実性や欧米の債務問題があると説明した。
G7では欧州そして米国がこうした財政の問題にしっかり取り組んでいくということを期待すると伝えたことを明らかにした。
・ 教科書には載っていない!戦前の日本
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ひとこと
ほとんど価値のない発言であり、為替市場へのインパクトは何もない。
交渉下手で単にG7の会議で時間をもらい、一方的に話しをしただけのことでしかない。
単なる財布扱いのばら撒き外交の姿勢が続いてきた日本の経済力を欧米の政治力が削いで剥がす動きが続いている。
G7の同時介入の協力すら得られず
日本の主張はご勝手に、単独でやってくれ
と無視されたと同様の状態で欧米諸国は聞く耳を持っていないようにも見える。
日本の記者相手の発言であり、成果を誇張するような姿は、過去の介入に失態と同様のものであり為替市場では
無反応であった事実
を思い知る事にならなければ良いが...
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