一方的なアプローチ はデフォルトに等しい
欧州金融当局はギリシャのソブリン債券の
デフォルを回避
しつつ、ギリシャを救済しよう苦闘する中で、銀行は
保有するギリシャ国債の損失
をどの程度まで受け入れるかについて、欧州の指導者らの一方的な恫喝的にも思える要求に抵抗している。
世界の銀行業界を代表し
ギリシャ支援への民間関与
をめぐる交渉の当事者である国際金融協会(IIF)のダラーラ専務理事は24日、投資家やより広範な市場参加者にとって、自発的と考えることができる範囲には限界が存在すると電子メールで指摘した。
協調的な話し合いに基づかない、欧州政府やIMFなどからの
一方的なアプローチ
は、デフォルトに等しいと政府の一方的な債務切りの要求の横暴さを訴えた。
IIFが代表する金融業界は、ギリシャ国債について
銀行が40%の損失を受け入れる案
を提案した。
一方、ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)のユンケル議長(ルクセンブルク首相兼国庫相)は24日、ギリシャの
第2次支援策への民間セクターの関与
についての協議で、50-60%の損失受け入れを軸に話し合いが行われていると発言した。
ミュンヘンの応用科学大学の
クラウス・フライシャー教授(銀行・金融)
は損失の負担が均等ではなく
連鎖反応が起きるリスク
があると主張するのがIIFの戦略だ。
また、銀行の立場と自己防衛の戦略は理解できると語った。
市場へのアプローチとしては、ハードな債務再編としては
担保の裏付けのない債務スワップ
が検討されているほか
既発国債の正味現価50%での交換
ないし、既発国債を額面の50%で欧州金融安定ファシリティー(EFSF)債やギリシャ30年新発国債と交換する案も選択肢として浮上している。
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ひとこと
協調的な話し合いが行われないことによる、債務の値切りを許すかどうかだ。当然、株主からの訴訟の対応に経営陣は対応することになるだろう。
信用不安がある債券に金を投入するのはどぶに捨てるのと同じだが...軽口の政治家は支援すると発言?震災復興が重要ではないのか?
資金提供するのであれば、最後の貸し手の権益を最大限確保すべきだ。
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