中国が外貨準備の一部を米国のインフラ投資 に振り向ける可能性
陳徳銘商務相(中国)は2日、中国が外貨準備の一部を
米国のインフラ投資
に振り向ける可能性があることを明らかにした。
同商務相は米国のロック駐中国大使、および米財界人との会合で
中国は米国債を過度に保有すること
は望んでいない。その資金を投資に変えることを望んでいると述べた。
電力供給網、鉄道、交通網など、米国のインフラには再建が必要な分野もあるとし、こうした種類の投資は、米国の失業問題解決の一助となる可能性もあると述べた。
ただ、米国政府は外国からの投資に関する政策の透明性を高める必要があるとの考えを示した。
これに対しロック大使は、米国は透明性を高めることができると応じ
米国は中国からの投資
を促進する必要があると述べた。
また、中国は米国からの輸入を2012年に拡大させるとの方針を表明した。
米国政府が中国に対する
ハイテク製品の輸出に関する制限
を緩和させるようあらためて主張すると同時に、知的財産権保護と政府調達に関する米国の懸念を中国政府は真剣に受け止めていると述べた。
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ひとこと
米国内のインフラ整備に中国の資金投入が行われるのは、視点を変えれば戦略的な側面が強い。単に資金の不安定化の伴うリスクのヘッジという意味だけではなく、政府系民間企業等が膨大にあり政府関連の情報収集・分析等の業務や通信情報網に仕込まれた特殊ラインなどが白日の下になる可能性もある。
不公正商取引の温床になり、資金を秘密裏にシフトさせるなど表面化させない取り組みで情報収集をするといったことは当たり前のことであり、米国としては事前の対応が必要になるだろう。
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