ロンドン銀行間取引金利(LIBOR) を”人為的に低く報告”するようにとの指示あり(英国議会証言)
英国金融大手バークレイズの
ジェリー・デルミシエ前最高執行責任者(COO)
は、16日、英下院・財務特別委員会での証言で
ロンドン銀行間取引金利(LIBOR)
を”人為的に低く報告”するようにとの指示を前最高経営責任者(CEO)
ロバート・ダイアモンド氏
から受けたと述べた。
ただ、この指示は
イングランド銀行(英中央銀行)
からの指導であったことを考慮すれば
不適切には思えなかった
と述べたうえで英国政府主導の中での出来事だと続けた。
ダイアモンド氏が7月4日の証言でバークレイズの
投資銀行部門の共同責任者
であったデルミシエ氏は
ダイアモンド氏
とBOEのタッカー副総裁(当時は市場担当ディレクター)との電話でのやり取りを誤解し
2008年にトレーダー
に対し金利を低めに報告するよう指示したと述べた。
デルミシエ氏はこれの証言に対し、ダイアモンド氏から指示を受けたと理解し
法務上の助言を
求めることなく、ダイアモンド氏の指示をマネー・マーケット責任者に伝えたと説明した。
ただ、指示を受けた際、ダイアモンド氏に対して詳細の確認はしなかったことも明らかにした。
なお、イングランド銀行のタッカー副総裁は9日に行われた議会証言で
金融危機時
にバークレイズなど英国の商業銀行に対し
LIBORを故意に低めに報告すること
を指導するよう、どの閣僚や政府当局者からも圧力を受けていないと述べている。
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ひとこと
阿吽の呼吸といった部分でもあり、行為自体により経済環境が好転しておれば問題は無かったものだが、思惑通りに景気回復が進んでいないため問題化したものだ。
配慮して、こうした行動を取ったとしてもやはり経済環境の動きを示す指標等の基礎データを改案していることには間違いなく問題だろう。
格付け機関の用いるデータも同じで分析する際に指数等の動きに対するとらえ方は人の感覚的個性が混じるため、人為的な要素が含まれるものだ。
こうしたものは経験的なもの等が加味されることで実体経済の現状から将来の動きを予想するなどの場合において、いいところでもあり悪いところでもある。
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