ヨルダン首都でムスリム同胞団による反国王デモ 1万5000人参加
アラブ首長国連邦(UAE)の衛星テレビ局アルアラビアが5日、ヨルダンの首都アンマンで5日
国王の権限縮小
による民主化の進展を求めたデモがあり、約1万5000人が参加したと報じた。
このデモの呼び掛けはイスラム原理主義組織「ムスリム同胞団」が行い、全国から5万人の動員を見込んだという。
ムスリム同胞団は、エジプトの
モルシ大統領
の出身母体で、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム原理主義過激派組織ハマスの母体。
中東地域の
長期独裁政権打倒
による民主化を求めた「アラブの春」運動を最大限に利用し
チュニジア
エジプト
リビア
シリア など
で地域一帯のイスラム国家建設を標榜し勢力を拡大している。
同胞団の動きを察知した国王は4日、勅令を出して
下院(定数120)を解散
来年初頭までの選挙実施を示唆して
民主化要求
の動きに対応した。
しかし、政府打倒が最終目標でもあるムスリム同胞団は
解散・選挙では改革は不十分
と主張、国王による
首相指名権を拒絶
し、議院内閣制導入による民主化推進を求めている。
なお、国王が下院選を強行した場合、選挙をボイコットする方針を示唆している。
国王支持派とムスリム同胞団の対立は激化の様相を見せており、今後の成り行きが注目される。
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ひとこと
民主主義とは程遠い政治システムが用いられているヨルダンだが、民主化運動と宗教の勢力拡大は今のところは方向性が同じだが、音本的な社会の仕組みを変えて宗教による専制国家を作り上げルカ低での民主化でしかない。
宗教団体の上層部が専制国家の王族と入れ替わるだけで完成すれば宗教の教義をへし曲げ自由を奪う力が強まり、民主化の流れは霧散しかねない。
甘言を弄し民衆を扇動する宗教政治はいかにも弱者救済を御旗としているが、上下階層の異動は不可能に近く上位下達の強い社会を作り上げてしまうだけで下層部分からの反発は力で押さえつけて一切発言をさせず全会一致を作り上げ平和と称するだけだろう。
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