侵攻の初期準備は既に完了
イスラム原理主義組織ハマスが実効支配する
パレスチナ自治区ガザ
への地上侵攻に向けて、イスラエル軍が準備を整えた。
2008─09年に3週間続いたイスラエルによるガザへの大規模攻撃においては
パレスチナ側の死者は民間人が大半
を占める1400人以上に達した。
なお、イスラエル側の死者は13人だった。
イスラエルの政府筋は、16日夜、内閣が予備役招集の数をこれまでの2倍以上となる7万5000人に引き上げたと述べた。
ただ、必ずしも全員が動員されることは意味しないという。
なお、イスラエル軍によると、既に招集された
予備役兵は1万6000人
でガザとの境界付近にはイスラエル軍の戦車などが配備され侵攻準備は完了しているようだ。
イスラエルとパレスチナの衝突は16日も続き、イスラエルの首都エルサレムに向けてロケット弾が発射された。
しかし、飛行距離が伸びずヨルダン川西岸に着弾したという。
Gaza Interior Ministry hit by airstrike
エルサレムがパレスチナのロケット弾の標的となったのは1970年以来初めてのこと。
また、商都テルアビブでも前日に続きロケット弾が飛来したが、市内には着弾しなかった。 ハマスは両都市への攻撃について犯行声明を発表したが犠牲者は確認されていないという。
イスラエル軍によれば16日にガザからイスラエルに発射されたロケット弾は97発に上るとのこと。
さらに99発を対空防衛システム
アイアン・ドーム
によって迎撃したという。
米国のホワイトハウスでは、オバマ大統領が16日にネタニヤフ首相と電話会談した。
米国政権はイスラエルの自衛権への支持をあらためて示したと発表している。
また、オバマ大統領はエジプトのモルシ大統領とも電話会談を行い、エジプトが事態の沈静化に努めていると称賛した。
イスラエルのラジオ局は、軍が市当局者らに対し、衝突が7週間にわたって続く可能性があるため
民間防衛
に備えるよう通達したと報じた。
軍の報道官はこの報道についてコメントを控えている。
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ひとこと
米国では財政の崖に近づきつつあり、共和党下院議長との交渉が待ち構えている。
ユダヤ系ロビーストの協力も必要であり、大統領選挙で敗退したロムニー候補が親イスラエル寄りの発言が多かったのもうなずける。
資金協力が財政の崖からの回避には必要であり、金融機関の融資による住宅市場の回復策やハリケーン「サンディ」による被害対応でも同様の資金が必要となる。
無い袖が振れないオバマ政権をいのままに動かしうる状況となっている。
こうした流れに陥る直前にはCIA長官のスキャンダルも世情を賑わせており絶妙なタイミングでいろいろな問題が発生して行動や発言が影響を受けることとなっている。
世界景気が回復しない状況で原油相場が大きく値を消す状況でもあり、国際資本が利益の確保を狙った行動のようにも見える。
ガザ地区への侵攻は週明けの金融市場が開く前に開始されるかどうか...
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