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2012年12月11日 (火)

モンティ首相退陣の見通しでイタリア国債利回り大幅上昇

 イタリアのモンティ首相とベルルスコーニ前首相の対立という構図のイタリア政局は市場を揺るがすとともに、欧州が危機との闘いで必ずしも一枚岩とはなれないことを露呈した。

 政権奪還に動き始めたベルルスコーニ前首相は
   ドイツ主導の解決策
に懐疑的で緊縮に反対している。

 財政緊縮策を推進するモンティ首相はベルルスコーニ前首相と同氏の
    自由国民
が現政権への支持を撤回したことを受けて、8日に辞意を表明したことを受け、10日の
   イタリア国債利回り
は4カ月で最大の上昇となった。

 欧州首脳会議を控え、欧州の危機との闘いに新たな難局が生じることになった。

 イタリア紙レプブリカは10日モンティ首相は2期目の続投を目指すかどうかをまだ決めていないと報じた。

 

選挙は2月以降か モンティ首相は辞任前に2013年予算法案の議会通過を目指すとしている。

 

法案の採決は年内に実施がされる予定という。

 

選挙はナポリターノ大統領が議会を解散した後45-70日の間に実施されるため、早ければ来年2月になる。

 ただ、その間はモンティ首相が職にとどまることもナポリターノ大統領が暫定首相を指名することもあり得る。

 

モンティ首相の緊縮断行で
   リセッション
が深まったものの財政赤字は今年
   国内総生産(GDP)の3%
を上限とする欧州連合(EU)協定の枠内におさまる見込み。

  

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ひとこと
 スペインからイタリアに市場の注目が変わった。

 国際金融資本の思惑通りに欧州国内の政治や経済システムが変更される動きに変化が生じる可能性がある。
 政府とは別の次元による経済支配が終焉する可能性は極めて低いが希望もある。

 メディアの情報を操り、投資家心理をコントロールすることで莫大な利益を上げる仕組みは時代の流れを作り出してきた。
 資源をめぐる争いは続き、価格変動の波を起こし続けている。
 通貨の価値も例外ではない。

 
  

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