スイスの銀行ウェゲリンが脱税ほう助で有罪認める公算-米判事
米国マンハッタンの連邦裁判所判事によるとスイスのプライベートバンク
ウェゲリン( Bank Wegelin)
は、米国内に支店がないため、より安全な選択肢だと売り込んで、UBSの顧客約70人を勧誘して米国内の資産を売却等して海外の秘密講座に資金を移動させる手法などにより、米国人顧客の
12億ドル(約1040億円)強
の資産隠しをほう助したとして有罪を認める公算であることを明らかにした。
マンハッタン連邦地検のプリート・バーララ検事は、ウェゲリンがスイスのUBSの北米拠点(スタンフォード コネチカット州)に持つ
コルレス口座
に入っていた1600万ドル以上も差し押さえたと明らかにした。
ウェゲリンは1741年に創業された経営に無限責任を負う
プライベートバンカー(Private Banker)
が所有し、経営する銀行無限経営のパートナーシップによる「スイス銀行」のひとつだが、米国の検察当局により昨年2月2日、マンハッタンの連邦裁に起訴されていた。
なお、2012年に米国で脱税ほう助の疑いを受けた影響から資産を守るため、米国外の事業を分割した上で、起訴される前の1月下旬にオーストリアの
ライファイゼン・バンク・インターナショナル
(Raiffeisen Bank International AG)
に売却するなど大部分の資産を売却しプライベートバンカーズ協会を脱退している。
米国納税者の海外資産隠しのほう助を理由に外資系銀行が起訴されたのは初めてのこと。
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ひとこと
無限経営のパートナーシップによるプライベートバンカーは目先の効いたリスク回避の動きは起訴前に大半の資産を起訴前に売却しており、逃げ足は速い。
ばばをつかまされたようにも見えるライファイゼンだが、米国司法当局からの訴追等は出来ないだろう。
大山鳴動し鼠一匹も出てこないようにも見える。
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