外国人の人質とともに隣国マリに逃亡することを計画
アルジェリアで起きたテロリストによる石油・ガス施設に対する攻撃に伴う人質事件についてアルジェリアのセラル首相は、21日記者団に対し、武装勢力は
天然ガス関連施設を爆破
して外国人の人質とともに隣国マリに逃亡することを図っていたと説明した。
また、武装勢力は2カ月にわたって計画を練り、天然ガス関連施設の元運転手から内部情報も得ていた。事件の解決に向けアルジェリア軍は「専門的に」対応したと説明した。
なお、アルジェリア軍が作戦を実行していなければ、武装勢力の32人が人質とともに国外に逃亡するのを阻止することはできなかったと語った。
攻撃した武装勢力は「大量の武器」を保有し、中には爆発物の専門家もいたという。
武装勢力の少なくとも1人はカナダ人で、メディアとの連絡役だったと述べた。
今回の事件では米国人3人を含む人質38人が死亡した。
セラル首相は軍は初め事態打開を期待して交渉に当たったが、テロリストの意志は固く、主張も明確で、受け入れ難い要求を持っていたと言明した。
なお、外国人37人とアルジェリア1人が死亡、5人の行方が依然不明だと述べた。
武装勢力側のメンバーの国籍はチュニジアやエジプト、ニジェール、モーリタニア、カナダを含む8カ国に及び救出作戦の結果3人が拘束され、29人が殺害された。
武装勢力の侵入ルートはマリ北部からニジェール、リビアを通って最終的にアルジェリアに入ったと述べ、アルジェリアと接する国々との国境を越えるのは容易で警備の難しさを示すものだと続けた。
また、アルカイダから分かれた「覆面旅団」に所属する男が武装勢力を率いていたとも指摘した。
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ひとこと
人間の盾として人質を使うテロリストに対する対応では被害が大きく出たものの拘束されていた人数の開放者数から言えば成功だったかもしれない。
警備システムの穴を塞ぐ手立てが必要だろう。
目的達成のための手段であり、要求をエスカレートする傾向が認められる場合には、妥協しても最終的結末においては人的被害が時間経過とともに大きくなるリスクは高い。
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