南アフリカが08年以降で最悪の電力不足の恐れ 鉱山生産に影響が必至
南アフリカ共和国の基幹産業である鉱業が
過去5年で最悪の電力不足
に見舞われる見通しから主要産業である地下鉱物資源の生産への直撃が避けられず
プラチナと金の生産
通貨ランド
に影響が及ぶ恐れが高まった。
これから南アフリカでは冬季に入り暖房需要の拡大が予想されるため、例年同様に
南アフリカ電力公社
は需要に対応できるよう努めている。
しかし、ケープタウン近郊の原子力発電所の不具合が生じていることから電力供給が抑制されているなかで、モザンビークでの洪水の影響で電力輸入が減少しており、電力の供給が不安定化している。
これまでも輸入原油や石炭の価格上昇などの影響から電力会社からの供給が不安定になり、鉱山の生産が大きな影響を受けてきた。
設備の更新も進んでおらず、2007年に金の生産は世界一の座を中国に追い抜かれてしまっている。
ひとこと
南アフリカの産業を支える電力は海外からの原油や天然ガス、石炭を燃料としており為替や商品市場の価格変動により大きな影響を受けている。金やプラチナ、ダイヤモンドなどが主要な輸出産業だが鉱山労働者の労働環境の悪化から改善を求めるストライキ等も頻発して社会不安が起きている。
こうしたなか、中国における生産が拡大して、欧州の信用不安等で価値の保存のための商品として金やプラチナ等が上昇を続けている。世界景気が回復する遡上ではあるがいまだ先が混沌としており回復も道筋が確認できていない。
単純に経済だけであればある程度話は早いが、軍事的な意味合いも付加されて変化していくことからシグナルを捉えにくくなっている。
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