瀬戸際外交が続く北朝鮮だが、米国など5カ国がテーブルにつくことはない。
北朝鮮は例年春に実施している米韓軍事演習
「キー・リゾルブ」
に反発して朝鮮戦争休戦協定の一方的白紙化を宣言した。
それ以降、「今や言葉で相手する時は過ぎ去った」などと言動を過激化させている。
北朝鮮の宣伝サイトでは、戦争に実際に突入した際のシミュレーション動画を公開しており、緊張がこれまでになく高まっている状況を作り出し、北朝鮮内部の不満を逸らすために外部にリスクを作る手法を過去と同様に作り出している。
北朝鮮の国営朝鮮中央通信によれば
金正恩第1書記
が朝鮮人民軍の部隊を視察する様子を連日のように伝え、先軍政治の一端を覗かせ、その内容が穏やかではない。
3月20日に米国の
巡航ミサイル「トマホーク」
の迎撃設備を視察した際には、正恩氏は、
「今や言葉で相手する時は過ぎ去った、今、直ちにでも戦いが始まるなら
敵を容赦なく掃滅
しろ、降伏書に判を押す者もいないように一人残らず撃滅しろ
と発言している。
3月23日に別の部隊を訪れた際も、 「敵が気づく暇を与えず連続強打を加えて敵を容赦なく掃滅しろ」 と、檄を飛ばした。 3月21日には、戦争に突入した際のシナリオも示した。
北朝鮮の宣伝機関
「祖国平和統一委員会」
が運営するウェブサイト
「我が民族同士」
が、「3日で終わる短期決戦」と題した4分程度の動画をユーチューブに公開した。
ひとこと
1950年にもソウルは3日で陥落しているものの、当時と現在とは環境が全く異なるものだ。そもそも、中国やロシアからの軍事支援は期待できず、中国の義勇軍もない状況だろう。
戦後の費用を考えれば韓国が先に手を出すことは利益が少なく損得勘定をすればありえない。
ただ、一方的に北朝鮮が戦闘開始を進める準備が進行していると判断すれば先制攻撃を行い戦火が開かれることもありえる。
北朝鮮の兵站線ほ経済力から見れば細くて切れやすいものでしかない。継続的に戦うことは不可能だろう。
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