早過ぎる利上げ は回復を阻止する高いリスクを伴う
バーナンキ議長(FRB)は1日、低金利が債券投資家に痛手を与えているほか
投資家の過剰なリスクテーク
を促しているとの批判は一蹴し、サンフランシスコ連銀での会議で
早過ぎる利上げ
は回復を阻止する高いリスクを伴うもようで、皮肉なことにさらに長い期間にわたって低い長期金利が続く可能性があると発言した。
力強い経済によってのみ、預金者や投資家は実質的に高いリターンを得ることが可能であるとの認識を示した。
今週の議会証言で、借り入れコスト低下と成長促進による効果がマイナス面の影響を上回るとして
月間850億ドルの債券購入
を擁護した。
1日の発言はFRBの金融緩和はなお妥当だという自身の主張からさらに踏み込んだ内容だった。
景気回復を実現することで長期金利は徐々に上昇し、FRBが今利上げするより預金者はより大きなリターンを確保できるとの見解を示した。
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ひとこと
預金者保護とは名ばかりだろう。消費環境の拡大には金利の上昇に伴うお金の価値を維持することも必要だ。
企業経営者が資本をタダ同然で他人から借りることが出来るような環境は企業の経営者の責任感をなくさせる悪法モラトリアムや徳政令のごときものでしかない。
3月末で特別法の期間が切れる「モラトリアム」の延長は預金者や金融機関への不利益を高まるだけだ。
市場における競争力をなくした産業を支援する必要はない。
リーマンショック直後は効果があり倒産件数が大幅に増えることは無かった。しかし、本来経営能力がない経営者が社会に負担を加えているまま借金の元本を返済することなく薄利の利息を払えば延命できたものの産業の再構築を考えれば助けることは無かった。
経営悪化した企業に融資する不親切と貸さない親切という視点も持つべきだろう。資産の劣化を何ら対策も無く継続させる資金の提供は、経営者の決断を鈍らせるものであり、被害の拡大を誘うものでしかない。
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