敵前逃亡とも言うべきスキャンダル
キプロス野党共産党
労働人民進歩等(AKEL)
の機関紙「ハラヴギ」の電子版が3月31日
アナスタシアディス・キプロス大統領
の親族が所有する企業は、欧州連合(EU)が銀行預金への課税を決めた数日前の3月12日あるいは13日に、数千万ユーロの資金を
キプロス・ポピュラー(ライキ)銀行
(Marfin Popular Bank)
から引き出し、移し替えたと伝えた。
このニュースは、ギリシャの多くのマスメディアで報道された。
「ハラウギ」紙によると、大統領の親族が所有する企業は、EUが銀行預金への課税を決める3日前の
2100万ユーロ分の約束手形
を期限前に支払うようを求め、ロンドンに送金したという。
EUとの合意によると、ライキ銀行は解体され、大口預金者の損失は、最大80パーセントに達する可能性がある。
ひとこと
ロシアからの支援を受けているがどうかは不明だが、こうした情報が出てくるタイミングが絶妙であり謀略的であるともいえる。これにより、アナスタシアディス・キプロス大統領が追い落とされれば、英国の空軍基地は存続されていくことになる。
ただ、EUの指示に従いユーロ圏に留まるための同大統領の目論見を阻止し、経済的な混乱を引起すためEUから離脱させるプログラムのスッテップにも見える。
政治は複雑だ。
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