タイミングが不適切
セントルイス地区連銀の
ブラード総裁
は21日、米金融当局が
月額850億ドル(約8兆3000億円)
の債券購入の縮小を示唆したことについて、インフレ率が低下している中で
タイミングが不適切
だとの見解を示した。
消費者物価の伸びの低い実績の中で当局はインフレ率2%という目標を達成する意思を示すために、より多くをなすべきだとの考えを繰り返した。
今年の成長率とインフレ率予測の引き下げ発表と同じタイミングでQE縮小計画を示したのは間違いだったとの見解を表明した。
また、金融政策における行動は
政策目標の達成
を目指すべきで、予定表に合わせることを目指すべきではないと主張した。
同総裁は今週の連邦公開市場委員会(FOMC)で、債券購入ペースの現状維持に反対票を投じていた。
個人消費支出(PCE)価格指数は4月に前年同月比0.7%上昇と、目標を下回っている。
バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長は18、19両日の
連邦公開市場委員会(FOMC)
終了後、景気が予想通り回復すれば債券購入を年内に縮小し始め、2014年半ばごろには購入を終了するという方向性を示した。
また、FOMCは同日、メンバーによる最新の経済予測も発表した。
ひとこと
グリーンスパン元議長が
LTCM破綻
時に行った金融緩和が
サブプライムローンの問題
を引起すきっかけとなったことを考えれば、市場に流す資金を景気動向によりバルブを絞る必要があるのは明らかだ。
バルブを絞る時期とタイミングの問題だが
市場参加者の思惑
がやや偏向的になっており、意図的に安価な資金を利用し続けたい勢力がバーナンキ議長の発言を利用し金融不安を再燃させ多様にも見える。
景気が回復すれば、バルブを締め始めるということであり、時期は単なる目標程度のものでしかない。
意図的にこうした発言が今後出ないように牽制したような市場の動きはインフレを引起しかねない危険な兆候でもある。
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