サトル・ボディのユング心理学
サトル・ボディとは洋の東西を問わず、ほとんどの文化が古来から持つ概念のひとつ。
人間の持つもうひとつの身体、肉体とは別の見えない身体のことを指し、ユング心理学では臨床にも用いられる概念であるという。
本書ではユング派の精神分析家で、精神科医でもある著者が、サトル・ボディの概念をとおして拒食症をはじめとするさまざまな心身症や、破壊的カルトの問題、臓器移植をめぐる混乱などを考えていく。
拒食症の増加は現代におけるサトル・ボディの問題を、端的に示した例だとする。
ボディ・イメージの歪み、つまり患者が自分の外見をあるがままに認知していないことがこの病の原因だというのだ。
たとえば周囲からはやせすぎにすら見えるのに、自分は太っていて醜いと強く思い込んでいる女性の場合である。
そのボディ・イメージは当人にとってはリアルなものであり、単なる想像上の存在というより現実とイマジネーションの中間領域にある身体、つまりサトル・ボディなのである。
ひとこと
ものごとを認識する判断の基準が異なっているのだろう。雑誌等の特集記事で洗脳等が行われていると言うこともこうした問題を引き起こすのだろう。
周辺にある「ものごと」に対して、判断できる年齢になるまでに繰り返し、認識力を持つまで教育する必要がある。
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