ベネズエラにデフォルト懸念
ベネズエラの輸入代金の支払い遅延が膨大な規模に積み上がり
過去最悪の資金不足
をさらに悪化させている。
ベネズエラのマドゥロ大統領の経済運営で危機対策が後手に回るなか
ベネズエラ国債相場
は下落傾向が続いている。
JPモルガン・チェースのデータによると、米国債に対する上乗せ利回りはこの1カ月間で1.92ポイント跳ね上がり、12.3ポイントと、3月以来の高水準となった。
新興市場国の中で最大のスプレッドとなっており、ベネズエラのエコノミストらは対外債務の返済を続けるとした政府の方針を疑問視しているようだ。
ベネズエラの企画相を務めたハーバード大学国際開発センターのディレクター
リカルド・ハウスマン氏
は、ベネズエラが対外債務の返済を続けられるのは
輸入チェーン
における莫大な支払い不履行を認めていることが一因だと指摘した。
同氏はメディアとの電話インタビューで
モラルの選択
に違和感を感じると述べ、普通ならベネズエラ政府はもっと前の段階で支払いができないと宣言するものだと続けた。
ただ、デフォルト(債務不履行)を具体的に推奨するかどうかは言明を避けた。
ベネズエラ政府とベネズエラ石油(PDVSA)など国営企業が10月に期限を迎える
53億ドル(約5600億円)
の債務返済を履行すべき
「道徳的根拠はない」
との見解を示した。
ベネズエラの外貨準備は11年ぶりの低水準に落ち込み、輸入代金の未払い残高が膨れ上がっている。
ベネズエラでは基本的な医薬品からトイレットペーパーに至るまで
物資不足
が深刻化していると述べた。
物資があっても価格は高騰し、世界でも最悪の高インフレ国となった。
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