投資家には現在の市場の予想よりも早期に利上げする可能性に備えてもらいたいと?
米国の連邦準備制度理事会(FRB)の
イエレン議長
は、投資家には現在の市場の予想よりも早期に利上げする可能性に備えてもらいたいと訴た。
先週、米経済動向が引き続き予想を上回れば事実上のゼロ金利政策を「相当な期間」維持する方針を見直す可能性を指摘した。
だが、同議長の言葉は世界の
株式や債券、通貨
のボラティリティ(変動性)は過去最低か数年ぶりの低水準にあり聞き入れられていない状況となっている。
相場の大幅な変動が見られないのは
米金融当局の意向
について投資家が油断していることの表れとも言える。
過去数年間にわたる低金利維持 の方針からの脱却を検討するFRB当局にとってはありがた迷惑の状況かもしれない。
経済の予想外の強さを受けて当局による引き締めの日程が早まり、ボラティリティが急上昇して景気拡大を危うくしかねないからだ。
米国債のボラティリティを測るバンク・オブ・アメリカ(BOA)のMOVE指数 は23日、57.43に低下し、1988年以降では最低に近い水準となっている。
また、米国株の変動性の指標とされるシカゴ・オプション取引所(CBOE)ボラティリティ指数 は14.93と、20年平均の20.75を下回っている。
JPモルガン・グローバルFXボラティリティ指数は7.38% で、7月に記録した過去最低(5.29%)に近い水準だったが20年平均は10.46%で大きく下回っている。
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