ECB取り組み足かせに 9月ユーロ圏製造業の拡大ペースが鈍化
ドイツをはじめ数カ国で活動が縮小するなどユーロ圏の9月の製造業活動は拡大ペースが
当初見積もり以上に鈍化
し、足踏み状態に近づいた。
欧州域内では経済全体での好転は見られず
デフレ回避
を目指す欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁には難題が増している格好だ。
経済の弱さが域内中核国にも広がる中、ECBの行動が注視されている。ECBは2日の定例政策委員会で資産担保証券(ABS)購入計画の詳細を明らかにする
英国のマークイット・エコノミクスが1日発表した9月のユーロ圏製造業購買担当者指数(PMI )改定値は
50.3(前月 50.7)
に低下し1年2カ月ぶりの低水準となった。
マークイットによれば、ドイツのほか、フランスとオーストリア、ギリシャでも製造業活動が縮小した。
活動拡大・縮小の分かれ目となる50はやや上回ったものの、先に公表された速報値(50.5)から下方修正された。
発表によれば、ドイツの製造業PMIは49.9と、1年3カ月ぶり低水準となった。
新規受注が2012年以降で最も速いペースで落ち込んだ。
一方、イタリアでは製造業活動が好転したほか、スペインとオランダ、アイルランドでも活動が拡大した。
ユーロ圏全体の新規受注は2013年6月以来の減少となった。
マークイットによれば、弱い域内需要と輸出減少が要因となっており、製造業が年末に向けて持ち直すとの見通しに疑問符が付いた。
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