ECBの景気刺激策は新たなバブルの発生を招く可能性
欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーの
クノット・オランダ中銀総裁
はECBの景気刺激策は
新たなバブル
の発生を招く可能性があると述べた。
クノット総裁はオランダ中銀の金融安定報告の公表に際してアムステルダムで記者会見し
「現行の緩和的な金融政策」
にリスクがないわけではないと指摘した。
金融市場にバブルを発生しやすくし、ECBに難題を突き付けると続けた。
また、低インフレと景気回復の脆弱さが緩和的な金融施策の維持を必要にするとし、ECBは当面これを継続するとも述べた。
地政学的緊張にもかかわらず、投資家を安心させる効果があるとし、それによって
市場のボラティリティ
が抑えられリスクテーク意欲が高まると解説した。
低金利の環境下で安全性の高い債券の投資妙味が薄れ、銀行や保険会社、年金基金がより高リスクの市場に参入しているとオランダ中銀は指摘した。
金融市場が静かに見える時期には特に
不均衡が現出しやすい
環境を作り出す。
こうした動きは投資家があまり高くないリターンのために大きなリスクを取るようになるからだとの見解を述べた。
ひとこと
金融市場に対し政策的に安価に利用できるお金を投入すれば利益を求め、モノに変わる動きとなるだろう。
逆に、市場から資金を吸い上げれば、お金の価値が高まりモノからお金に変える投資家が増える。お金の価値が高まれば借りる者は高い金利を出す必要がある。
少子高齢化社会になると不動産の価値自体を底値で支える動きは劣化していくこととなる。
資産配分で不動産への振り分けは極めで危険な状況となっていることを理解すべきだろう。
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