米国の12月小売売上高 前月比-0.9%
2014年12月の米小売売上高はほぼ1年ぶりの大幅な減少となった。幅広い分野で落ち込みが見られた。
米国商務省が発表した12月の小売売上高 (速報値)は、季節調整済みで
前月比-0.9%
と減少した。
これは昨年1月以来の大幅な減少率だった。
前月は0.4%増(速報0.7%増)に下方修正された。
さらに10月も0.3%増と、改定値(0.5%増)から下方修正された。
事前のエコノミスト予想では0.1%の減少だった。
12月は項目別では主要13項目のうち9項目で減少した。
電気製品や衣料品、自動車ディーラー、建築資材、スポーツ用品、雑貨店など幅広く落ち込んだ。
ガソリンスタンドは6.5%減と、過去6年で最大のマイナスとなった。
原油安に伴うガソリンの値下がりが響いた。
国内総生産(GDP)の算出に使用される飲食店、自動車ディーラー、ガソリン、建築資材などを除くコア売上高は0.4%減と、大雪の影響を受けた昨年1月以来で最大のマイナスとなった。
なお、11月は0.6%増だった。
ひとこと
米ドルの上昇で輸入物価が下落するのは当然のことだろう。金額ベースでの縮小だが、モノ等のボリュームで考えると異なる姿を見ることになる。
価格への付加価値が高くなっておれば問題はない。ただ、保有する資産の価値が下落してしまうため、需要が高まるかどうかは経済の拡大の強さに左右される。
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