抗生物質の乱用で児童の6割から抗生物質を検出(中国)
中国広播網によれば上海市、江蘇省、浙江省に住む8~11歳の児童1000人余りを対象に復旦大学公共衛生学院の研究グループが行った調査によると、6割近くの児童の尿から抗生物質が検出されたとのこと。
今回の調査で、児童の58%から抗生物質1種類が、25%から2種類が検出された。
なかには6種類の抗生物質が検出された例もあり、中国では子どもが日常的に抗生物質にさらされていることが明らかになった。
こうした薬剤の成分が長期的に体内に残れば、子どもの成長と発育に悪影響をおよぼすため、親たちからは不安の声が出ているという。
研究グループは、臨床での投与、家庭での投与、抗生物質に汚染された水や食物の摂取が主な原因だとみている。
中国では抗生物質が年間21万トン製造される。
うち85%が国内で医療や農業に使用されており、1人当たり消費量は米国の10倍以上の規模になっている。
特に、養殖業で大量に使用された抗生物質が、飼料や排せつ物を経由して水を汚染し環境悪化が拡大している。
抗生剤乱用による耐性菌のリスク増加も懸念されており、体内に入った抗生物質は、大部分が排せつ物とともに排出されて土壌や水を汚染している。
また、汚染処理場にも抗生物質の除去設備がなく、対策の必要性が求められているが放置されたままとなっている。
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