金正恩氏は権力基盤に不安定な要素
米国のローズ大統領副補佐官は15日までに、CNNテレビの取材に対し、北朝鮮の
玄永哲人民武力部長(国防相)
が処刑されたとの情報について、疑う理由はないと述べ、この手の粛清は北朝鮮の新指導者(金正恩第1書記)が置かれた
不安定な状況
を示すものだと語った。
ローズ氏は、金第1書記の叔父
張成沢・元国防副委員長
が2013年に処刑されたことも念頭に
自分の立場に自信
があれば、家族や高官を処刑しようとは考えないと指摘、金第1書記がいまだ権力基盤に不安を抱いているとの認識を示した。
さらに、国内で残酷な手法により粛清を繰り返す一方、対外的には核開発などで脅威を与えていると非難した。
伝統的に北朝鮮と密接な関係にある中国でさえ懸念を抱いており、米国は同盟国の日本、韓国だけでなく中国とも結束して北朝鮮に対抗していく必要があると強調した。
ひとこと
北朝鮮の体制を崩壊させるのは簡単なことであるが、その後に国境線を越えてくる武装避難民への対処が中国、韓国、ロシアにとっては費用の面や隣接地域の社会秩序への脅威が大きいのが問題となる。
冬季以外になると日本海を越えてくる集団が1割の100万人程度が能登半島から北海道までの間に漂着、あるいは打ち上げられる可能性もあるため、地方自治体だけでの対応には限界が生じることになる。
陸続きの中国やロシア、韓国へは500万人以上が流入する可能性もあり、大きな社会問題となるだろう。
今でさえ、飢えた北朝鮮の脱走兵が中国の国境沿いの民家に押し入り殺人等を繰り返す状況にあり、政権が倒れれば急速に悪化するのは明らかだろう。 また、民族的に招集民族として国境付近に居住していることも問題を複雑にしかねない。
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