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2015年7月14日 (火)

チプラス首相が屈服

 

 ギリシャのチプラス首相は緊縮に抵抗した6カ月の闘いは、ギリシャ経済を疲弊させ金融混乱を招きいたものの
   最大860億ユーロ(約11兆7500億円)相当の救済
を確保しギリシャをユーロ圏にとどめるため、直ちに行動するよう求めた債権者側の要求に屈服、ユーロ圏の首脳らの反感を買うだけに終わった。

 12日から17時間以上も続いたユーロ圏首脳会議では、これまでの発言などが影響しチプラス首相の顔を立てるような譲歩は示されなかった。

 

 首脳会議での合意によって最悪のシナリオは目先回避された。

 

 救済パッケージには金融システムを支えるため銀行への250億ユーロの資本注入も含まれるものの、この日の合意は救済に向けた交渉の土台を定めたものに過ぎない。

 

 ギリシャでは資金が枯渇し銀行が2週間にわたり閉鎖状態にある。

 

 この首脳会議はギリシャがユーロ圏にとどまる最後のチャンスと見なされていた。

 
 

 チプラス首相が受け入れた条件には先の救済合意に含まれたものの実行がまだの措置に加え
   国有資産500億ユーロ相当
の持ち株会社への移管が含まれている。

 この持ち株会社は同資産から利益を生み出すか売却することを目指すとしている。

 チプラス首相は約3100億ユーロのギリシャ債務の名目上の減免を求めたが債権者は受け入れておらず面目丸つぶれ状態での合意となった。


 

 チプラス首相が先週同意していた年金とVATに関する要求に加え、債権者側はアテネを訪れる代表団が閣僚に会う権利と関連法案に対する拒否権を求めた。

 しかし、チプラス首相はこれを、主権の侵害として長く拒否していたが金がない袖は振れなかった。 

   
 
 
 
   

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