カタールの政府系ファンド(SWF)が出資する鉱業ファンド、QKRは拡張計画を打ち切った。
米国の記入大手JPモルガン・チェースの元バンカー
ロイド・ペンギリー氏
が率い、カタールの政府系ファンド(SWF)が出資する鉱業ファンド、QKRは、商品相場が下落する中、拡張計画を打ち切った。
この事情に詳しい関係者4人がメディアの取材で匿名を条件に明らかにした。
QKRは新規投資を行わない方針と取材で述べ、同ファンドは昨年7月に1件だけ買収を実施したが、運用資産1000億ドル(約12兆4000億円)のカタールのSWFが今年に入って運営面の改革を行い、今後の買収について支援を受けるのが困難な状況となっているという。
鉱業関連の資産価格が下落する中、QKRはディストレスト資産を買収するため2012年に設立された。
商品相場が13年ぶりの安値にまで下落したことが同ファンドの計画を阻んでいる。
同社は昨年、南アフリカ共和国のアングロゴールド・アシャンティ からナミビアにあるナバチャブ金山を1億1000万ドルで買収した。
QKRの計画について、同社は昨年11月にカナダの鉱山会社
ネブサン・リソーシズ
を約10億ドルで買収することを検討していたが、カタールの出資者らの支援が得られず頓挫している。
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