トルコ・リラ急落
外国為替市場で新興市場資産が売りを浴びる中で、経済および政治的問題が山積するトルコの通貨が売り込まれトルコ・リラが急落、初の1ドル=3リラ台を付けた。た。
リラは一時2.7%安の1ドル=3.0031リラとなった後、イスタンブール時間午前10時19分現在は2.9667リラ。年初来の下げは21%に達した。
トルコ株の指標であるイスタンブール100種指数は前日比1.5%下げた。
昨年10月16日以来の安値となった。
2年物国債利回りは20ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し10.91%と、終値ベースで2014年3月以来の高水準だった。
リラの年初来のパフォーマンスは新興市場通貨の中で下から3番目となる。
6月の総選挙で明確な結果が出ず政局は混迷、さらにクルド人やイスラム教の過激派勢力がイスタンブールや各地での攻撃を激化させている。
トルコ中央銀行は今週政策金利を据え置いたほか、米国より前には利上げしない方針を示唆した。
経常収支が大幅赤字のトルコは海外からの流入資本への依存が大きく、米国の利上げに対して最も脆弱な経済の一つ。
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