公的資金流用疑惑 マレーシアのデモ参加者が20万人
公的資金流用疑惑を追及されているマレーシアの
ナジブ首相(62)
の退陣を求める大規模デモが30日、前日に引き続き国内各地で行われた。
29日のデモ参加者数は主催者発表で20万人(警察発表2万5千人)だった。
当局は、デモを呼びかける
市民団体「ブルシ(清潔)」
のウェブサイトに閲覧規制をか
けるなどして押さえ込みを図った。
30日も街頭は団体のシンボルカラーの黄色いシャツを着用して行進する市民で埋め尽くされた。
ナジブ氏と対立するマハティール元首相(90)もデモに参加し、市民の反発などを追い風にナジブ氏を一気に追い詰める構えを強めている。
マハティール氏は両日のデモに姿を現し、現政権打倒を唱えて気勢を上げた。
マハティール氏は反目しあってきた市民団体とは一定の距離を保ったものの、ナジブ政権の不正を「市民の力」で正すよう主張し、デモの継続を訴えた。
記者団には「自身の言動により扇動罪で逮捕されることも恐れはしない」と述べ、当局を牽制した。
今回のデモで警察は鎮圧のための放水車などを配置して厳戒態勢を敷いた。
実力行使は控え、逮捕者も出なかったとみられる。
ナジブ氏は疑惑について、自身の個人口座への
7億ドル(約850億円)
の入金を認めた。
ただ、この入信元について中東の国からの政治献金だったと釈明した。
身内である与党
統一マレー国民組織(UMNO)
の女性党員は28日、残額の党への返還を求めて提訴した。
女性はマハティール氏のおひざ元、北部ケダ州の党支部所属で、提訴はマハティール派による辞任圧力の一環とみられている。
AP通信の取材で、街頭で一夜を明かして両日ともデモに参加した市民がインタビューに答え
間違った国の運営
への怒りで市民は団結していると述べ、国の将来を決める分水嶺と、ナジブ氏退陣を求めた。
ナジブ氏はここ数日、首都を離れて事態の推移を見守ったもようだ。
マレーシア国営通信を通じ「国の面目を汚している」とデモを批判した。
ただ、疑惑解明への具体的な言及はしなかった。
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