江沢民派による習近平国家主席の爆殺計画が失敗?
中国のSNS「微博(ウェイボー)」では、一部中国語メディアが「習近平指導部が江氏の身柄を拘束した」と報じ、真偽不明ではあるものの、このことが影響したものか元国家主席である
江沢民氏
の名前を微博の検索ボックスに「江沢民」と入力すると、
「法律と政策により、『江沢民』の検索結果は表示できません」
という検索結果が表示される状態が遅くとも8月23日夜から続いており、何が原因なのかはっきりしていない。
検索エンジンにも制限がかかっていて、最大手の
「百度(バイドゥ)」
の場合、「一部の検索結果が表示できません」というメッセージが出てくる。
プロフィールや人民日報の記事など、党公式のサイトばかりが表示されている。
公安の監視部門がネットを流れる情報には常に目を光らせており、あるキーワードがネット検索できなくなることは中国では、決してめずらしくはない普通のこと。
これまでも汚職事件に関連する政府高官や国有企業、党大会直前に処遇がうわさされる幹部の名前が中国共産党の思惑もあり、意図的に措置され検索できなくなることはあった。
ただ、政治闘争が活発には行われていない「政治の季節」でもないのに、元国家主席である江沢民氏の名前自体が規制対象になっているのは極めて異例の事態。
背景として何かが起きていると推測しているのは、ニューヨークに本部を置く中国系メディア「大紀元」の報道だ。
同紙では2015年8月12日深夜に起きた
「天津爆発事故」
を単なる事故ではなく、「江沢民派」が習近平指導部に対して仕掛けた政治闘争だと報じている。
習氏は党のトップに立って以来
「虎もハエも叩く」
と権力を強める動きで腐敗問題に取り組んできた。
取り締まり対象には上海閥に連なる江沢民派とされる人物が多く含まれ、両氏の対立は海外メディアでも大きく取りざたされてきた。
大紀元の記事では、徐々に追いつめられた江氏が企てたのが、習氏の暗殺だったという。
当初は8月上旬に河北省で行われた会議から鉄道で戻ってくるところ爆殺しようと画策したと見られるが情報がもれて計画は失敗したとされる。
この時に使用しようとした証拠となる爆弾を処理しようとしたのが、天津での事故だったというものだとのこと。
その後、習氏側から反撃を受け、江氏は息子とともに拘束された。
その他の江沢民派メンバーたちも軟禁されたというのが事件のあらましだという。
ただ、この記事は、消息筋だという人物の証言ばかりで信ぴょう性にやや疑問がある。
もともと、大紀元自体が共産党に弾圧された
気功グループ「法輪功」
との関係が指摘されており、これまでも中国共産党、とりわけ弾圧を指揮した江氏へ批判的な記事は多いことでも知られている。
この大紀元の記事がネットで配信された後
「江沢民氏が拘束された時の様子」
とする画像が、中国のネットで出回った。
江氏らしき人物が捜査員と思われる2人に両脇をつかまれているが、コラージュの可能性を含め、真偽はまったく不明。
9月3日に北京天安門広場で開催される抗日戦争勝利70周年の記念行事である閲兵式を前に中国共産党や習近平政権の政府はこうした記事に関して一切の声明を出しておらず無関心を装っている。
しかし、中国市民の間で憶測が広まることを懸念してネット検索を制限している可能性が高い。
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