食糧不足、去年よりも悪化の見通し(北朝鮮)
韓国聯合通信によれば韓国統一省は国会外交統一委員会において、北朝鮮の食糧不足が
国連食糧農業機関(FAO)
世界食糧計画(WFP)
の資料を元に去年より悪化していると報告したと報じた。
資料によると、北朝鮮の食糧需要量は、2015会計年度(去年11月から今年10月まで)は548万9000トン、生産量が508万2000トンで、40万7000トンが不足したという。
こうした食糧の不足量は、2013会計年度は58万6000トン、2014会計年度には34万トンに減ったものの、今会計年度は40万7000トンに増えたと見られる。
そのため、不足量は6万7000トン増えた計算になる。
不足量増加の原因は、昨年からの日照りや大雨が影響や、緑化事業による個人耕作地への締め付け、10月10日の労働党創建70周年をはじめとした様々な行事や建設工事の動員が原因と見られるという。
これまでは中国からの密輸で食糧不足を補ってきたものの、中国側による越境北朝鮮軍人等の犯罪の増加などにともなう国境統制の強化の影響から、密輸が以前より難しくなっていることも原因の一つとして考えられる。
ただ、西側の経済制裁で通貨ルーブルの下落が大きいロシアからの食料輸入が増えているとも伝えられており、多くの餓死者を出した1999年代後半の大飢饉「苦難の行軍」の時のように、深刻な状況になる可能性は低い見込みとのこと。
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