原油価格と輸入物価の下落に伴う影響が落ち着けばインフレは「かなり急速に」目標値まで上昇するだろう。
リッチモンド地区連銀の
ラッカー総裁
は8日、執務室でメディアのインタビューに応じ、米国はすでに
完全雇用
を達成しており、金融当局が雇用創出に一層努力することによって
景気過熱のリスク
をもたらす恐れがあると指摘した。
失業率が5.1%まで低下したことで完全雇用の目標が達成され、労働市場に残っていたスラック(たるみ)は解消されたと述べた。
また、安定した物価上昇に合致した水準への失業率の引き下げという責務を金融当局は達成したと述べた。
これ以上スラックを取り除こうと努力すれば、一定のリスクが伴うと述べ、時を置いて
インフレ圧力
が生じる可能性があり、このリスクは非常に現実的なものとなる恐れがあると指摘した。
なお、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合でラッカー総裁はフェデラルファンド(FF)金利誘導目標の0.25ポイント引き上げを主張して、据え置き案に反対票を投じた。
金融当局が注目する商務省発表の
個人消費支出(PCE)価格指数
は8月に前年比0.3%上昇した。
同指数は目標値である2%を3年以上にわたって下回っている。
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