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2015年12月26日 (土)

下手に寄付するくらいならしない方がいい

 

  米国では慈善事業で支援を必要としている人々に寄付金が最大限の影響を及ぼしているということをいかにして確認できるかを、データ分析を利用して算出しようとする
   「効果的な利他主義」
に転向した資産家が増えている。

 資産家や有力者からの寄付をより多く集めるため
   一段と科学的な方法
を採用する民間非営利団体(NPO)が増え、慈善事業に携わる人々の間では
   計量経済学
という言葉がよく使われる。

 例えば、寄付の効果を分析するNPO、ギブウェルは学術的研究やデータを調査して所与の手法を試すとともに
   「1人の命を助けるためのコスト」
   「寄付1ドル当たりから受益者が受ける金銭的利益」
などの基準適用を図っている。

 
 

 

 イーロン・マスク氏やピーター・ティール氏、ビル・ゲイツ氏、ウォーレン・バフェット氏やヘッジファンド運用者のビル・アックマン氏ら著名な資産家も「効果的な利他主義」に傾倒している。

 また、資産家の可処分所得の増加は
   現場でのボランティア活動
よりも多くの人々を支援することにつながるとして、高報酬の仕事に就くことも奨励している。

 
 

 テクノロジー起業家でベンチャー投資家から慈善家となった
   アレクサンダー・マース氏
は年末が近づき、人々は下手に寄付するくらいならしない方がいいと考えているとメディアの取材で語った。



ひとこと

 寄付することで、慈善団体の活動がアフリカなどの発展途上国の経済活動に歪を作りだし、一部の人々の幸福と作るためにより多くの人々を困窮化させる事態が起きている。

 全体的に見る目がない場合には寄付はすること自体が問題を作りだし、不幸の勢いを強める資金を与えることにつながりかねない。

 国際機関でも同じことで、慈善活動の対象の選択基準が問題となる。

 一般的に慈善活動の組織経費が高すぎ、集めたお金の1割程度しか直接的な支援にしかならないため「効果的な利他主義」という視点が必要となる。

 街中でボランティア活動として寄付を募る集団がいるが、頭を下げて寄付を募るより、労働して得た賃金等を寄付することの方が効率的だろう。

 

   

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