第4四半期米国GDPは1.4%増に上方修正
昨年10-12月(第4四半期)の米国の実質国内総 生産(GDP)確定値は、個人消費支出が サービスを中心に上方修正されたことが寄与したことから改定値から上方修正された。
米国商務省が25日発表した第4四半期の実質GDP(季節調整済み、 年率)確定値は
前期比+1.4%
の増加、改定値の1%増から上方修正され た。
事前のエコノミスト予想値は1%増だっ た。7-9月(第3四半期)は2%増に修正された。
ただ、GDP統計に含まれる2015年の企業利益は7年ぶりの大幅な落ち込 みを示した。
なお、第4四半期のGDPは、2015年第1-3四半期の平均2.2%増から減速した。
15年通年では2.4%増と、14年と同じ伸びを示した。
GDPのほぼ7割を占める個人消費は2.4%増と、改定値の2%増 から上方修正された。
GDPへの寄与度は1.66ポイントとなった。
純輸出は0.14ポイントのマイナス寄与と、改定値のマイナス0.25ポイントからマイナス寄与度が縮小した。
輸出額は2.0%減と改定値の2.7%減から修正された。
輸入額は改定値の0.6%減から0.7%減に修正さ れ、いずれも純輸出のマイナス寄与度縮小につながった。
在庫投資は0.22ポイントのマイナス寄与となり、改定値のマ イナス0.14ポイントから下方修正された。
在庫と貿易を除く国内最終需要は1.7%増と、改定値の1.4%増から 上方修正された。
企業利益は税引き前ベースで前期比年率7.8%減と、11年第1四半 期以来の大幅な落ち込みとなった。
第3四半期の企業利益は1.6%減だ った。
15年通年の企業利益は3.1%減と、08年以来の大幅なマイナスとなった。
生産性の弱い伸びや労働コストの上昇、エネルギー価格の下落などが利益 を圧迫した。
企業設備投資の機器項目は前期比年率2.1%減少し、改定値の1.8% 減から下方修正された。寄与度はマイナス0.12ポイント(改定値マイナ ス0.11ポイント)となった。
« 日本銀行が発表した「資金循環統計」 | トップページ | 3月の米国雇用統計次第でドル買いが終焉するかも。 »
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- マスゴミのエゴ丸出しの報道姿勢に嫌悪感が広がる(2021.01.18)
- 国際機関が食料不足の発生を警告(2020.04.10)
- 新型コロナ肺炎は通常呼吸でも伝染の可能性(2020.04.04)
- 韓国経済は奈落の底に落ちる可能性が高い(2020.02.13)
- 驕る平家ではないが...(2019.08.22)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント