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2016年3月 7日 (月)

金正恩が「核弾頭はいつでも撃てるよう準備」との暴言

 

 国連安全保障理事会(安保理)による
   対北朝鮮制裁決議2270号
の採択に対して、北朝鮮は4日午後の異例の「政府報道官声明」と「外務省報道官談話」を同時に発表した。

 国連での採択に強く反発し「抽象的な表現」を動員して追加核実験やロケット発射の可能性を臭わせた。

 

 北朝鮮官営の朝鮮中央通信は外務省報道官談話として核抑止力強化は米国の敵対視政策が続く限り進行されなければならない自衛権の行使と主張したうえ、衛星の発射は永遠に続けなければならない主権国家の合法的権利に基づく宇宙開発事業と続けた。

 遠からず世界は我々の並進路線が輝かしく貫徹される路線上にある多くの措置と行動を目撃することになるだろうと報道しており、これは暗に追加核実験やロケット発射の可能性を表わしたものとみられる。

 

 なお、北朝鮮政府の報道官声明は、「自衛的核抑止力」を一層強化していく」と主張したうえ、米国をはじめとする
   大国とその追従勢力
が北朝鮮の自主権と生存権を露骨に踏みにじる段階に入った以上、我々の断固たる対応が続くことになるだろうと恫喝した。

 

 北朝鮮軍の対応には強力で無慈悲な物理的対応を含む種々の手段と方法が総動員されるだろうと述べ、 「大国」という言及を通じて中国やロシアまでも非難しており、軍事的手段の活用も辞さないと主張している。

 

 

ひとこと

 仰々しい大根役者のセリフだ。無慈悲にも金政権の基盤を作るために貢献した忠臣を粛清し続けている実態を見れば北朝鮮が政権維持の瀬戸際を歩んでいるのは明らかだろう。

 砲火を開くにしても、軍事車両の移動の燃料や弾薬の配布により、反発する心情を持った北朝鮮軍が反乱を引き起こす可能性が高くなる。

 忠誠心が強いといわれる親衛隊を配置しても、軍高官を粛清した影響が押し殺されたままになっており、いつ爆発してもおかしくはないだろう。

 

 北朝鮮が軍事行動を引き起こせば自らの軍隊で頭を撃ち抜く決断をすることになるのは明らかであり、自壊を待つだけになる。

 ただ、核兵器といっても核爆発しない核物質を積載したミサイルを飛ばす可能性もあり、途中で撃ち落とすにしても落下場所や拡散により被害があるため、発射直後に迎撃して撃ち落とすか先制攻撃して破壊する必要があるのは明らかだ。

 

 

 

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