中国製薬会社「中国も良い薬を造れる」と主張するが、訪日中国人観光客は風邪薬“爆買い”?
中国メディアの澎湃新聞によると、中国人民代表大会(全人代)で、中国人観光客が日本で薬を爆買いしていることに意見が相次いだと報道した。
ここ数年、中国の経済発展に伴い所得が向上した中国人が休暇を利用して海外旅行に勤しむ観光客が現地で「爆買い」をしていることは報道により周知の事実となっている。
景気後退になっている今年の春節(旧正月)にあっても、こうした動きは健在で、中でも風邪薬などを大量に購入していく人が目立ったという。
中国では昨年6月から、ほとんどの医薬品に対して政府による定価を廃止した、市場主導での価格形成を進めてきた。
江蘇康縁集団有限責任公司の
肖偉(シアオ・ウェイ)会長
がメディアの取材で、低価格競争に流れ、「品質優先、価格合理」の原則が徹底されていないと主張した。
薬というものは安ければ安いほど良いというわけではなく、大企業と中小企業が生産する薬には、品質に大きな違いがあると語った。
価格の保障があってこそ、品質の向上とさらなる研究開発が進むと続けた。
また、直接的・間接的なコストや生産にかかる原材料を考慮した上で、適正な利益を加味して価格を決定すべきだと訴えた。
また、恒瑞医薬株式有限公司の
孫飄揚(スン・ピアオヤン)会長
は、中国は良い薬を造れないわけではないとメディアの取材で述べた。
中国人が爆買いしている日本の薬の価格は適正であるが、決して安くはないと主張し、鍵となるのは医薬品の品質を維持するための政府の管理レベルであり、質を保証しながら、価格と利益のバランスを保っていると指摘した。
日韓政府は特許が過ぎた医薬品の製造を奨励しているが、価格の下げ幅を決めてそれ以上は下げないと続けた。
日本の製薬会 社は生産コストのうち、原材料が占める割合は40%程度で、品質は厳しく保たれている。
このため、良いものは安くは手に入らないと語った。
ひとこと
安くするためには当然安い理由がある。製造時の品質においても、代替品を使って品質を維持することとなるだろう。
成分で明らかになっているとしても、分析されて明らかになっているものではなく、含まれるが効果が未知となっている成分の効き目があることが知られている。
既存の薬が別の疾病に効果があるという研究も進んでいることが物語るだろう。
ジェネリック薬は安価で成分が同じで効き目も同じだとのうたい文句だが、実際には効き目が違う感じだ。
モノマネの薬の類は安価だが、効き目が弱ければ長期間使用し結果として費用は同じでは話にもならないことだろう。
薬の費用を少なくするために病院と薬局を分離したが、患者には費用が余分にかかるようになり取り組みとしては本末転倒になっている。
薬剤師の数が増えて競争が激しくなっているが、こうした分野で働く労働力の価値の低下が著しい。
24時間のコンビニも同じだ。
利便性の追及が売れない時間帯でも経費を掛けて人を置く意味を考える必要があるだろう。
労働生産性の低さが日本の国力を引き下げる問題として懸念される。
製品の本質的な価値を低くする企業の存在が付加価値を生む力を殺いでいる。
製品のブランド化に伴い付加価値の向上を促すことが出来る。
付加価値=生産性の向上につながることは明らかだが、本末転倒の思考を持った欧米が植民地政策のうち現地での監督者の思考で日本国民を支配するような報道が多すぎる。
労働生産性は量的には日本が欧米に勝っているが、製品につける付加価値の比較をすれば明らかに薄利なのが日本の製品であり、これが生産性の低さを象徴するものといえる。
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