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2016年6月20日 (月)

軍で徴兵逃れの賄賂事件が発覚

 

 朝鮮労働党第六次党大会が36年ぶりに開催されたが事業報告の演説で、金正恩党委員長は「軍事をすべての事業に優先させる」という
   「先軍政治」
を「勝利の宝剣」と称した。

 北朝鮮を私物化した父・金正日と祖父・金日成からの伝統として将来も共産主義という金の成る木を育て続ける意思を明らかにした。

 軍隊の実情からかけ離れた評価を表現する姿は北朝鮮が収容所化した国の実情を表現するものだ。

 先軍政治を掲げている北朝鮮北部の都市で5月、朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の徴兵を巡る不正が発覚した。

 

 朝鮮人民軍では徴兵対象者である8人の高校生の親族が、兵役が免除されるよう軍の担当者に袖の下を渡し
   「重病のため兵役に不適」
との報告書を書かせたという。

 お金がないため同様の恩恵を受けれない同級生の親達にもこの情報が知れ渡った。
 そのため、軍上層部に直訴した。

 軍上層部ももみ消す手立てが更に幹部からの追及となることを恐れ、調査に着手した結果、贈収賄が露見した。

 そもそも、徴兵制を実施している国ではこういう出来事は過去を見ても珍しくないことだ。

 

 北朝鮮の軍隊の実情は満足な食事や居住環境が与えられず
   栄養失調
がまん延しているのが実態で惨憺たる状況にある。

 

 軍事訓練の一環との名目だが、軍が金銭を稼ぐために兵士の大半は銃の扱い方も教えられないまま、ダムや発電所建設にタダで動員できる労働力として利用され、安全管理などといった水準には程遠い労働環境から生命に危機が及ぶことも珍しくないという。

 

 金正恩党委員長は、核や弾道ミサイルなどに関わる一部のエリート部隊にしか関心を示さず、それ以外の軍人は消耗品として、不要になれば処分するといった扱いをしている。

 劣悪な軍隊の生活環境の実情は国民に広く知れ渡っており、親たちは徴兵年齢の子どもを守るのに必死となっている。

 賄賂を使って比較的状態がいい部隊の所属にさせることはもとより、仕送りを毎月欠かさずにすることで食事が出来るようにして体力を維持させるなど無事に軍隊生活を終えられるように万全を期しているという。

 しかし、こうしたことが出来るのは共産党の党員などでも上層部に属する一部の富裕層に過ぎないようだ。

 

 親の財力がない一般の兵士たちは、食事も不十分で栄養失調に倒れるか、「生存本能」に従って略奪などの犯罪により調達するしかないという。

 これまでこうした兵士の窮状を見かねた下士官らが反乱を起こしてきた。
 ただ、無計画なものばかりで鎮圧され、全員が公開処刑されており、公安も厳しい監視を行っており発生自体が少なくなっている。

 

 中国との国境に接する両江道(リャンガンド)では6月初め道内の豊山(プンサン)郡で、第12軍団隷下の43旅団に所属する兵士3人が凶器を持って民家に押し入ったという話も伝わった。

 

また、脱走した兵士らが中国へ逃れ、現地で強盗殺人などを働く事件も後を絶たない。

 

 準軍事組織である労農赤衛軍では、女性部隊が組織的に売春を行ってお金を稼いでいたことが発覚し、若い女性から年配男性に総入れ替えになる出来事があった。

 食べていくためには仕方なかったのかもしれない。

 贈収賄の発覚をみると北朝鮮では軍隊に行った後に便宜を図るのではなく、軍隊自体に行かせないという風潮が強まっているようだ。

   
 
   
    

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