サウジ空軍 イエメン首都で葬儀に空爆、140人以上死亡 525人以上負傷
国連のイエメン人道調整官
ジェイミー・マクゴールドリック氏
(Jamie McGoldrick)
は記者会見で反政府勢力の支配下にあるイエメンの首都サヌア(Sanaa)で8日、多数の人々が葬儀に参列していた建物が空爆され、140人以上が死亡、525人以上が負傷したことを明らかにした。
反政府勢力はサウジアラビア主導の連合軍による攻撃だったとして非難している。(関連記事)
(出典:https://www.youtube.com/embed/laKgGh4cqCE)
ただ、イエメンで民間人の死者が多数に上っていることから国際社会から厳しい目で見られている連合軍側は、今回の攻撃への関与を否定した。
サヌアにいる保健省の報道官は、反政府勢力系のテレビ局アルマシーラに対し、「死傷者は非常に多い。520人以上が負傷し、100人以上の殉教者(死者)が出た」と述べた。
今回の攻撃は、サウジ主導の連合軍がイスラム教シーア派系反政府武装勢力「フーシ派」に対する空爆を開始した昨年3月以降で最悪のものの一つとなった。
サウジ主導の連合軍は被害地域で作戦は行っていないと主張し、今回の事案には「別の原因」があることを考慮すべきと述べた。
連合軍は過去、このような集まりは避けており、標的としたことはないと付け加えた。(関連記事)
しかし、武装勢力側の管理下にあるニュースサイト
「サバニュースネット(sabanews.net)」
は、反政府勢力のジャラル・ロワイシャン内相の父親の葬儀のため数百人が集まっていたところに連合軍の航空機が攻撃したと報道しており、「虐殺」だったと非難した。
ただ、フーシ派側は、攻撃時にロワイシャン氏や他の反政府勢力幹部が建物の中にいたかについては言及していない。
一方、アルマシーラは、死者の中にサヌアの
アブデルカデル・ヒラール市長
(Abdel Qader Hilal)
がいたと報道している。
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