「安定した成長ペース 」を維持
米連邦準備制度理事会(FRB)が19日公表 した
地区連銀経済報告(ベージュブック)
によれば、米国経済は8月遅く から10月初めにかけて
安定した成長ペース
を維持している。
労働市場はタイトで 賃金の上昇圧力が出始めており、大半で前向きな見通しという。
ベージュブックでは「大半の地区」は緩慢ないし緩やかなペースでの 景気拡大を報告した。
見通しは大半がポジティブで、幾つかの 地区では非常に緩慢ないし緩やかなペースでの成長が続くと見込んでいる。
労働市場については
「引き続きタイト」
であり、雇用と賃金の面で 緩慢な伸びが見られたと指摘した。
サンフランシスコ地区では、一部の小企業の経営者が、求職者を引き付けるため医療保険の手当を復活させる必要があったと説明した。
ベージュブックでは「賃金の伸び」は控えめな水準で非常に安定していた。
しかし、一部地区は特定の分野での圧力の強まりを報告したと指摘している。
ダラス、リッチモンド、サンフランシスコの3地区は
建設作業員の不足
を挙げ、それにより、建設活動が制限されるケースもあったという。
住宅市場に関しては大半の地区で拡大し、今後の成長について明るい見方を示した調査先もあった。
ただ、住宅の在庫数の不足で、一部地区では 販売が抑制された。
石油・天然ガス分野では安定化の兆しが見られた。
なお、米ドルの上昇に伴い物価の伸びは総じて「わずか」とされた。
ダラス地区 のエネルギー関連の調査先は2017年の状況改善を予想した。
商業用不動産の分野ではいくつかの地区の調査先が、米大統領選に関連した
景気の不確実性
をめぐり懸念を表明した。
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