中国政府が北朝鮮の金正恩の排除に同意する選択肢を支持し始めた。
韓国国立外交院と米戦略国際問題研究所(CSIS)が6日(現地時間)、米ワシントンDCで開催した「2016年北東アジア平和協力フォーラム」で中国・清華大学の元教授で米国コロンビア大学国際公共政策大学院の
孫哲教授
は中国では学者だけでなく、政府当局者たちも韓米両国による
外科手術的打撃
金正恩除去
を選択肢の一つとして支持するということに言及し始めていると述べた。
中国内部での論議について、大まかに言えば、中国は北朝鮮問題について、戦争にも、核にも、混乱にも反対するという
3ノー(No)政策
に集約されているとしながらも、金正恩政権の交代や中国人民軍の北朝鮮への駐屯などを通じ、北朝鮮が核を放棄して改革・開放に乗り出すよう促すべきという急進的なアイデアも出ていると説明したという。
ひとこと
中国政府が一番恐れているのは隣接国に米国の自由主義が持ち込まれた国が出来ることだ。
少数民族の朝鮮族が国境を挟んで生活する状況はウィグル族やモンゴル族、チベット族などの民族が自主独立や権利の大幅拡大を主張して漢民族の支配から離脱する動きを強めかねないためだ。
ただ、中国が主張する漢民族は大雑把な括りであり、他民族の同化が繰り返され、いわゆる中原の漢民族である客家1.2億人の10倍も水増しされているのが現状であり、中国公安の監視要員が1億人いなければ13億人の国民が自由勝手気ままに活動することになり、国が維持できず、国が3つ以上に分裂する可能性が高いといった危機感があるのだろう。
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