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2016年11月13日 (日)

ISの二大拠点への同時作戦で相乗効果が上がっている。

 

 イスラム教軍事過激派組織「イスラム国」(IS)が「首都」と位置付けているシリア北部の都市
   ラッカへの攻略作戦
が始まってから13日で1週間が経過する。

 

イラクでも北部の都市
   モスル
をISから奪還するクルド民兵、イラク政府軍などによる3方向からの攻略作戦が進行中で、ISの二大拠点を同時に攻めることによる武器弾薬や指令系統を混乱させることなどの相乗効果が期待されている。

 ただ、ラッカの作戦はクルド族の支配地域を広げることを意味し戦後の自治権が拡大し強まることなど政治的にも軍事的にもより複雑に変化していくこともあり、単純なものとはならず難航する可能性が高い。

 

 ラッカ攻略作戦は、6日に開始されシリアのクルド人民兵主体の
   「シリア民主軍」(SDF)
が地上戦を担っている。

 このSDFは、米軍主導の有志連合による空爆支援を受けながら、ラッカ北方から進攻しており、まずは、周辺地域を制圧し、ラッカを隔離する作戦だ。

 シリア反体制派「シリア民主フォーラム」の設立者
   サミール・アイタ氏
が中東の衛星テレビ局アルジャジーラのインタビューで語ったところでは、モスルはISの「商都」に位置付けられているのに対し、ラッカは2014年6月に「国家樹立」を宣言したISにとって「国家計画の基礎となっている都市にあたる。

 同氏はラッカの支配を失ったときに組織としての中枢機能が失われることになり「国家」としてのISは消滅することになると指摘した。

 ただ、シリアでは
   アサド政権軍
やそれを支援するロシア軍、反体制派などが入り乱れて覇権を争う部分も残ったままであり、異なる思惑を抱きながらISとの戦闘を展開している状況。

 そもそも、有志連合の中でもトルコとSDFは敵対しており、トルコはSDFの作戦参加に反対の立場を維持している。

 ラッカの作戦がさらに進み勝敗に目星がたってくると、トルコの内政問題とのリンクが強まり利害の対立が武装闘争になり表面化しかねない。

 

 SDFの主力部隊はクルド人勢力で、アラブ系戦闘員は約3分の1にすぎない。
 このため、アラブ系住民が大半を占めるラッカを制圧、統治するのに十分なアラブ人の人数がいないことで住民の反発が強まることも問題視されている。

 一方、ラッカ出身者はアルジャジーラに対し「モスルの戦闘は、ラッカへのさらなる圧力を意味すると述べた。

 ラッカに撤退するISの幹部が増える可能性が高く、ラッカの一般市民にしわ寄せがいき、生活がさらに苦しくなることも危惧されている。

 
 
    

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