モンテ・パスキは流動性が4カ月後には枯渇する恐れ
欧州株式市場では、イタリアの銀行
モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ
の株価が過去最安値に下落した。
市場では民間投資家から
50億ユーロ(約6100億円)
の資金を調達する試みが失敗に終わるとの懸念が高まっている。
さらに、資産の劣化にともない流動性が予想以上に早く枯渇するとの見通しを示したことが嫌気された。
株価は一時、前日比19%安の15ユーロまで売られた。
1999年の取引開始以降の最低に沈んだ。
この下落により年初来の下げは86%となり、時価総額は約5億500万ユーロに縮小した。
モンテ・パスキは21日を期限とした2度目の
劣後債の株式転換提案
で20日までに約5億ユーロを確保した。
ただ、アンカー投資家になるとみられたカタールの政府系ファンドが株式引き受けをまだ確約していない。
他の機関投資家では、劣後債の株式転換が20億ユーロに達し、アンカー投資家から10億ユーロを調達できることが資金を投じる前提になるとの意向を示した。
また情報補足資料で、モンテ・パスキは流動性が4カ月後には枯渇する恐れがあると予測し、従来の11カ月よりも早くなくなる可能性を示した。
なお、16日現在の流動性は106億ユーロとなっていることを明らかにした。
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