反トランプ派の抗議が拡大
歓喜と抗議の声の中、ドナルド・トランプ氏は20日昼、ワシントンにある連邦議会議事堂の前でアメリカの第45代大統領に宣誓就任した。
就任演説を行い「アメリカ第一」を主旨とし、保護主義を基調とした内容であった。
同日午前、寒風と小雨の中、トランプ氏の支持者と抗議者がワシントンの市街地に押し寄せた。
就任式開始前には、市街地では小規模のグループ(数百名)が暴徒化し通り沿いに駐車中のリムジンを破壊したり、店舗の窓ガラスを打ち壊したりする事件が起こった。
トランプ氏の演説が終わり、就任パレードの開始を待つ間もなく、こうした衝突はエスカレートしして広がり、警察機動隊がデモ隊の排除にトウガラシスプレーや催涙弾を投入せざるを得ないほどの騒ぎに発展した。
事件後、ワシントン治安当局は、抗議者217名を逮捕したことを明らかにしたが、デモの規模等に関する数の公式発表は行われていない。
正午を過ぎた頃、トランプ氏は16分間の就任演説を行った。
この演説の中で、トランプ氏は米国大陸の内陸部にある都市の女性や子どもの貧困、工場の閉鎖と移転、犯罪、マフィアと麻薬がおびただしい数の米国人の命が奪ったことなど、暗澹たる米国の姿をあげて
「ワシントンの政治集団」
を批判した。
また、演説の中では、多く「保護」という単語を用い、「米国製商品の購入」、「米国人を雇用する」を政権運営の二大原則にすえたうえ、米国の国境線を守るとともに、「これまでの盟友との関係を強固にしつつ、新しい盟友と関係を構築したい」と主張した。
ホワイトハウスの公式サイトは就任式直後に、すばやくリニューアルされ、エネルギー、外交、経済など分野におけるトランプ政府の「米国第一」という政策スタンスを発表した。
また、気候問題におけるオバマ政権のコアとなる政策
「気候アクションプラン」の廃止
を宣言した。
新大統領就任にあたり、就任日前後に組織された
抗議デモ
は、これまでの大統領就任日に起きた関連デモの記録を破るものとなった。
21日には、首都ワシントンをはじめとする全米各地で「女性による大デモ行進」と呼ばれる抗議活動も予定されている。
ワシントンだけでも20万人、ロスでは75万人の参加が見込まれている。
ひとこと
トランプ政権のショーン・マイケル・スパイサー報道官がトランプ抗議集会に対する報道機関の姿勢を批判した。
記者会見で行ったもので、報道記者からの質問を受けず一方的な伝達であった。
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