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2017年2月28日 (火)

北朝鮮が外交攻勢?

 

 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄
   金正男(キム・ジョンナム)氏
がマレーシアの空港で暗殺された事件への対応をめぐり、北朝鮮が28日、中国に
   李吉聖外務次官
を、マレーシアには
   リ・ドンイル前国連次席大使
ら高官による代表団を派遣し注目が集まっている。

 李次官を中国に派遣したのは
   弾道ミサイル
の発射実験や正男氏殺害事件などによりぎくしゃくした中朝関係の改善を模索する目的がある。

 また、正男氏の遺体の引き取りをめぐり、同問題の鍵を握る中国政府に協力を求める意図もある。

 北京には正男氏の妻、シン・ジョンヒ氏と息子のクムソル氏が滞在し中国政府の保護下にある。
 また、マカオには内縁の妻のイ・ヘギョン氏のほか、息子のハンソル氏、娘のソルヒ氏がいる。

 

 マレーシア当局は遺族から
   DNAサンプル
の提供を受け、遺体と遺族との関係を確認するとしている。

 

中国が許可しなければ確認が不可能な状況にあるためだ。

 

 リ氏をマレーシアに派遣することで
   姜哲(カン・チョル)駐マレーシア北朝鮮大使
が正男氏殺害事件でのマレーシア側の対応を批判したことなどから国交断絶の検討まで進んだ両国の関係改善の道を模索する目的があるとみられる。

 また、正男氏の遺体引き取り問題のほか、現地警察に逮捕された北朝鮮国籍の
   リ・ジョンチョル容疑者
や、事件に関与しているとされる北朝鮮大使館の
   ヒョン・グァンソン2等書記官
の扱いについて、協力を求めるものとみられる。

 

 リ氏は在マレーシア北朝鮮大使館前で記者団に対し、今回の訪問目的を
   「人権問題の議論と合意」
と話し、北朝鮮国籍の容疑者が逮捕された問題を
   人権問題
に摩り替えようとする姿勢をみせた。

 

さらに、マレーシア滞在中に、北朝鮮住民の遺体の北朝鮮への引き渡し、警察に逮捕された北朝鮮住民の釈放、マレーシアとの友好関係強化などを議論するとの意向を明らかにした。

 北朝鮮はマレーシアと中国に同時に接触した。

 経済政策で国家体制の崩壊の瀬戸際にあるため正男氏殺害事件の背後に北朝鮮があるとの見方が定着するのを防ぐ目的がある。

 この暗殺事件を国連で取り上げ、金正恩政権に制裁を加えようとする国際社会の動きをけん制するといった目論見がある。

 中国は最近相次いでいる北朝鮮の挑発に対して不満を持っている。

 ただ、中国国民の反発を抑えるため、正男氏殺害事件に関しては報道統制を行っている。

 

 国営メディアでは中国政府の保護下にあった正男氏の名前を出さずに「北朝鮮男性」などと表現している。

 

そのため、中国が李次官の説得にどの程度応じるか注目される。

 

 ただ、マレーシアについては、国際的に使用が禁止されている
   猛毒の神経剤VX
を国内で使用されたため簡単に妥協することはない。

 

厚顔な北朝鮮大使によるマレーシア批判などで態度をより硬化させており、どの程度改善するかは不透明。

 
    

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