大統領の地位にあれば、セールストークは通用せず、その場限りの発言では済まない。
米国ハワイ州の連邦地裁判事は15日
新大統領令
の発効数時間前に執行を差し止めた。
また、メリーランド連邦地裁判事も数時間後に差し止めを命じる仮処分を出した。
米国ホワイトハウスのスパイサー報道官は大統領の
ドナルド・トランプ氏
の政権で命令した
修正後の新入国制限令
に対する裁判所の差し止め命令を不服として近く上訴する方針だと表明した。
ただ、上訴した場合にはトランプ大統領自身が発した言葉が法廷で
政権に不利な証拠
なることが予想される。
なお、大統領が1月27日に署名した最初の入国制限令は
少数派のキリスト教徒
を優遇し、有効ビザ(査証)を持つ多くのイスラム教徒の入国を阻止する内容だった。
こうした差別的な判断基準であったことから、裁判所判事が「最初の入国制限令」を差し止めていた。
ただ、3月6日署名の修正大統領令はこうした法的欠陥を修正することになっていた。
トランプ大統領はテネシー州ナッシュビルでの集会で
「最初の大統領令」
に立ち戻ってやり通すべきだと主張し「私は最初からそうしたかったのだ」と発言した。
この発言を聞いた聴衆から長い拍手喝采を受けた。。
ひとこと
扇動的な発言を繰り返すことで白人貧困層の支持をつなぎ留めたいのだろう。
ただ、希望的な観測を信じ込ませることで実現で切れば良いだろうが、この移民制限はもともと自己矛盾があるものだ。
トランプ氏自身が移民2世であり、妻は東欧の移民であることから自らの問題となりかねないだろう。
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