偏向報道による害の拡散が問題
核実験などを強行している
北朝鮮
に対する
「武力示威」
を名目に朝鮮半島方向に航路を変えたと報道された米国海軍第1打撃群所属の航空母艦
カールビンソン
が報道内容とは異なり、インド洋でオーストラリアと連合訓練をしていたことが明らかになった。
シリアに対する米軍の空襲を強行した状況から北朝鮮に対する軍事行動の可能性を煽り立てることで朝鮮半島の緊張を限りなく引き上げたカールビンソンの航路変更がそもそもなかったことが明らかとなり相当な波紋が予想されている。
ニューヨーク タイムズなど米国のマスコミは18日(現地時間)一斉に、米海軍が公開した訓練写真を根拠に、カールビンソンが先週末の15日にインドネシアのスマトラ島とジャワ島の間のスンダ海峡を航行していたと報じた。
シンガポールを8日に出発したカールビンソン号は、当初朝鮮半島側に北上すると知らされた。
しかし、実際の航路は反対の南側に動き、15日のカールビンソンの位置は朝鮮半島から3000マイル(4830キロメートル)離れたインド洋だったとメディアが伝えた。
カールビンソンはインド洋海上で当初予定されたオーストラリア海軍との
連合訓練
を正常に行ったことが確認された。
(出典:https://www.youtube.com/embed/vZOSKYlhCIo)
朝鮮半島の緊急状況のためにオーストラリアとの連合訓練を急遽取り消したと米国当局が発表したが、これは偽りであったことが明らかになった。
米国防総省のダナ・ホワイト首席報道官は記者会見で空母カールビンソンについて西太平洋を北側方向に動いていることを明らかにした。
また、米国防総省当局者もAFP通信の取材に対してカールビンソンがこの日オーストラリア北西海上にあるという事実を確認した後、今後24時間以内に日本海に向けて北上する計画と話していた。
韓国政府関係者は記者会見で空母カールビンソンが4月末に朝鮮半島付近に到着すると予想されると伝え、朝鮮半島水域に直接入ってくれば北朝鮮を刺激する恐れがあるため公海上にとどまる可能性が高いと続けた。
米国太平洋司令部報道官は8日、カールビンソンの航路変更が東アジア地域の
「最高の脅威」
と関連しているとし、北朝鮮が無謀で無責任で不安定な
ミサイル試験計画
核兵器能力
を追求していることを明らかにした。
(出典:https://www.youtube.com/embed/DBuAccDsxMc)
北朝鮮の金日成(キム・イルソン)主席の誕生日である北朝鮮の
「太陽節」(15日)
を控えて、北朝鮮の核実験や長距離弾道ミサイル発射の可能性を念頭に置いた米軍の
「武力示威」
であるかのように見せかけた。
(出典:https://www.youtube.com/embed/Nf4u0VoYhho)
その後、ドナルド・トランプ米大統領と外交安保の高位関係者たちまで乗り出して、これを既定事実化し武力示威が米国の独自の対北朝鮮軍事行動の可能性にまで飛び火するなど、10日間にわたり朝鮮半島は「カールビンソン発の危機」により相当な混乱を経た。
韓国国防部当局者は空母カールビンソンがオーストラリアと連合訓練をしているという事実を知っていたかという韓国メディアのハンギョレの記者の質問に「同盟次元で共有している」と明らかにし、あらかじめ認知していたことを事実上認めた。
韓国国防部が朝鮮半島の危機感が増幅され、偶発的衝突の可能性が高くなっている状況を知っていながら、これをほう助したという批判が出てきている。
ひとこと
夢見る情報で安泰を願うのもよいが、突然襲う悲劇を予想し事前の対策を講じることが重要だろう。
情報の確認行動が当然行われるが、北朝鮮の工作員の動きを見るためには必要なことであり、虚偽情報も戦略のひとつだ。
ハニートラップやハッカー攻撃などを仕掛ける中国軍の工作についても、意図的に虚偽の情報を仕込んだ情報を流して、敵の内部の情報の流れを把握する手法も必要だろう。
当然、こうした工作は諜報機関が行うものであり、国防上必要な措置だ。
規制緩和や行政改革などといった分野で国防上の情報収集活動等を規制し、国力を弱体化させる目論見を続ける政治家やマスコミが一番問題である。
そもそも、愚民政治家や海外勢力の影響を受けるマスコミが勝手気ままな偏向的な情報を組み合わせた報道を繰り返し扇動された国民の発言に踊らされ政治家や官僚が増えることが一番問題だ。
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